Japanese
English
症例報告
脛骨前粘液水腫の1例
A case of pretibial myxedema
江畑 俊哉
1
,
田島 徹
1
,
上出 良一
1
Toshiya EBATA
1
,
Tooru TAJIMA
1
,
Ryouichi KAMIDE
1
1東京慈恵会医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, The Jikei University School of Medicine
キーワード:
脛骨前粘液水腫
,
甲状腺機能亢進症
,
抗TSH受容体抗体
,
トレパン打抜術
Keyword:
脛骨前粘液水腫
,
甲状腺機能亢進症
,
抗TSH受容体抗体
,
トレパン打抜術
pp.803-806
発行日 1994年8月1日
Published Date 1994/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901301
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甲状腺機能亢進症の経過中に脛骨前粘液水腫を発症した1症例を経験した.症例は34歳男性,6年前に甲状腺機能亢進症の診断を受け,抗甲状腺剤を断続的に服用していた.1年前に両側下腿の前脛骨部に紅斑が出現し,次第に膨隆し粘液水腫を形成した.甲状腺機能検査所見は,脛骨前粘液水腫発現時には機能低下状態を示していた.抗TSH受容体抗体は陽性であった.トレパンによる多数の打抜術にて短期間で結節の平坦化が得られた.脛骨前粘液水腫の発症機序および甲状腺機能との関連について考察した.
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