Japanese
English
症例報告
眼球突出,ばち状指を伴った脛骨前粘液水腫の1例
A case of pretibial myxedema with exophthalmos and bulbous fingertips
齋藤 まるみ
1
,
中村 晃一郎
1
,
金子 史男
1
Marumi SAITO
1
,
Koichiro NAKAMURA
1
,
Fumio KANEKO
1
1福島県立医科大学医学部皮膚科学講座
1Department of Dermatology,Fukushima Medical University School of Medicine,Fukushima,Japan
キーワード:
脛骨前粘液水腫
,
Basedow病
,
ばち状指
,
眼球突出
Keyword:
脛骨前粘液水腫
,
Basedow病
,
ばち状指
,
眼球突出
pp.654-656
発行日 2005年6月1日
Published Date 2005/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101512
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
要約
48歳,女性.初診1年前から甲状腺眼症を発症した.2か月前より四肢の浮腫が生じた.血液検査ではfree T3(FT3)およびfree T4(FT4)は正常範囲内であったが,TSH低値,TS抗体陽性であり,甲状腺のびまん性腫大,眼球突出,前腕伸側および下腿伸側に多毛を伴う浮腫性硬化を認めた.また,手足にばち状指を伴っていた.下肢皮疹部の病理組織像では,真皮は浮腫状でアルシアンブルーにより淡青色に染色された.脛骨前粘液水腫と診断し,吉草酸ベタメタゾン(リンデロンV軟膏 (R))の外用にて加療中である.
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.