Japanese
English
治療
皮膚科領域におけるTissue Expanderの応用
Application of the Tissue Expander in Dermatology
伊藤 理
1
,
秦 維郎
1
,
矢野 健二
1
,
松賀 一訓
1
,
松田 秀則
1
,
古市 浩美
1
,
芝本 英博
1
,
前田 文彦
1
,
吉田 有香子
1
Osamu ITO
1
,
Yuiro HATA
1
,
Kenji YANO
1
,
Kazunori MATSUKA
1
,
Hidenori MATSUDA
1
,
Hiromi FURUICHI
1
,
Hidehiro SHIBAMOTO
1
,
Fumihiko MAEDA
1
,
Yukako YOSHIDA
1
1香川医科大学形成外科学教室
1Department of Plastic and Reconstructive Surgery, Kagawa Medical School
キーワード:
tissue expansion
,
tissue expander
,
手術手技
Keyword:
tissue expansion
,
tissue expander
,
手術手技
pp.87-91
発行日 1993年1月1日
Published Date 1993/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900805
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Tissue expansionは人為的に皮膚を拡張させて大きな皮膚欠損を閉鎖する方法である.1957年Neumann1)が考案し,1976年Radovan2,3)がシリコン製エキスパンダーを開発してから急速に普及した.本法はエキスパンダーの挿入,拡張,除去と皮膚閉鎖の3段階に分かれ,全過程に数カ月を要するが,巨大な母斑や瘢痕の切除後再建に整容的,機能的にすぐれた結果をもたらす.当科では4年前より本法を積極的に取り入れている.今回,皮膚科領域の疾患に応用した18例についてまとめたので,文献的考察を加えて報告する.本法を利用した皮膚科領域疾患の内訳は,禿髪4例,母斑6例,血管腫1例,瘢痕7例である.合併症は5例にみられたが,問題なく再建術は終了した.本法は比較的手技が容易で安全なため,皮膚科領域疾患の切除後再建に大きな威力を発揮すると考える.
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