Japanese
English
治療
ポートワイン血管腫の組織像とレーザー治療効果について—血管壁,血管内腔を中心にして
Relationship between Histological Features of Portwine Stain and Efficacy of Laser Therapy: With Special Reference to Wall and Lumen of Affected Vessels
松賀 一訓
1
,
秦 維郎
1
,
矢野 健二
1
,
伊藤 理
1
,
松田 秀則
1
,
古市 浩美
1
,
芝本 英博
1
Kazunori MATSUKA
1
,
Yuiro HATA
1
,
Kenji YANO
1
,
Osamu ITO
1
,
Hidenori MATSUDA
1
,
Hiromi FURUICHI
1
,
Hidehiro SHIBAMOTO
1
1香川医科大学形成外科学教室
1Department of Plastic Surgery, Kagawa Medical School
キーワード:
ポートワイン血管腫
,
血管壁
,
レーザー治療
Keyword:
ポートワイン血管腫
,
血管壁
,
レーザー治療
pp.717-722
発行日 1991年8月1日
Published Date 1991/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900433
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ポートワイン血管腫(PWS)の病理組織学的所見とレーザー治療の有効性との関係は興味深い問題であるが,従来のPWSの組織学的分類は血管壁の状態に関しては言及されていない.しかしレーザー治療の原理が,他の組織にダメージを与えず選択的に血管を破壊するものであるならば,その血管壁の状態も重要であることが推測される.我々は54例のPWS患者の標本を光学顕微鏡下に観察し,それぞれの血管壁の厚さと血管腔の大きさを測定,アルゴンレーザー治療の効果との関係を検討した結果,次の結論を得た.①PWSの血管は,正常皮膚の血管より壁,内腔とも大きい傾向がある.②血管壁の厚さと血管腔の大小の両者には相関関係はない.③アルゴンレーザー治療の効果は,血管の分布する深さが浅く,血管壁の厚さが薄いタイプが有効率が高い傾向にある.
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