Japanese
English
症例報告
前腕に生じた単発性グロムス腫瘍における交感神経の分布について
Sympathetic Catecholaminergic Nerve Fibers in a Solitary Glomus Tumor of the Forearm
岸本 三郎
1
,
秋月 みわ子
1
,
小林 和夫
1
,
前田 基彰
2
Saburo KISHIMOTO
1
,
Miwako AKIZUKI
1
,
Kazuo KOBAYASHI
1
,
Motoaki MAEDA
2
1京都府立医科大学皮膚科学教室
2京都第二赤十字病院皮膚科
1Department of Dermatology, Kyoto Prefectural University of Medicine
2Division of Dermatology, Kyoto Second Red Cross Hospital
キーワード:
単発性グロムス腫瘍
,
電顕
,
交感神経
Keyword:
単発性グロムス腫瘍
,
電顕
,
交感神経
pp.53-56
発行日 1989年1月1日
Published Date 1989/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204029
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68歳,男性の左前腕に生じた単発性グロムス腫瘍の1例を報告した.同腫瘍における交感神経の分布を検討すると共に電顕的にも観察した.腫瘍実質内への密な交感神経線維の分布と発芽現象がみられた.電顕的には細線維が少なくdense bodyがみられないことなどより,自験例は比較的未分化な腫瘍であった.さらに腫瘍内によく発達した弾性線維の存在と密な交感神経線維の分布等より,自験例はグロムス器宮のうち輸入動脈からSucquet-Hoyer管への移行部より生じたものと考えた.
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