Japanese
English
症例報告
ピロキシカム軟膏外用による光線過敏症型薬疹の3例
Three Cases of Photosensitive-type Drug Eruption Induced by Piroxicam Ointment
保坂 進一
1
,
安木 良博
1
Shinichi HOSAKA
1
,
Yoshihiro YASUKI
1
1昭和大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Showa University School of Medicine
キーワード:
ピロキシカム
,
光線過敏症型薬疹
Keyword:
ピロキシカム
,
光線過敏症型薬疹
pp.907-911
発行日 1990年8月1日
Published Date 1990/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900173
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ピロキシカム軟膏外用により発生した光線過敏症型薬疹の3例を報告した.症例1:72歳,男性.腰痛・膝関節痛のためピロキシカム軟膏外用,6カ月後に皮疹出現.症例2:47歳,男性.右肩痛のためピロキシカム軟膏外用,4日後に皮疹出現.症例3:74歳,男性.腰痛のためピロキシカム軟膏外用,2週間後に皮疹出現.3例ともに病理組織学的所見は,湿疹型の病変を呈していた.症例1・2で内服照射試験施行,いずれも皮疹の再現をみた.症例1・3でピロキシカムによるパッチテスト陰性,光パッチテスト陽性であり,作用波長はUVAであった.既報のピロキシカム内服例と比較して,臨床像,病理組織学的所見,各種光線テストともほぼ同様の傾向を示した.
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