Japanese
English
原著
皮膚がんに関するインターネットアンケート調査
Internet questionnaire survey on skin cancer
陣内 駿一
1
,
緒方 大
1
,
筒井 啓太
1
,
名嘉眞 健太
1
,
並川 健二郎
1
,
高橋 聡
1
,
山﨑 直也
1
Shunichi JINNAI
1
,
Dai OGATA
1
,
Keita TSUTSUI
1
,
Kenta NAKAMA
1
,
Kenjiro NAMIKAWA
1
,
Akira TAKAHASHI
1
,
Naoya YAMAZAKI
1
1国立がん研究センター中央病院皮膚腫瘍科
1Department of Dermatologic Oncology, National Cancer Center Hospital, Tokyo, Japan
キーワード:
皮膚がん
,
悪性黒色腫
,
人工知能
Keyword:
皮膚がん
,
悪性黒色腫
,
人工知能
pp.562-568
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412206423
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要約 本邦の皮膚がんの罹患率は欧米諸国と比較して低いが,進行期症例の割合は高い.一般市民の皮膚がんの認知度の低さが1つの原因として考えられている.皮膚がんの予後改善のために皮膚がん検診や啓発活動を行っている医療機関もあるが,海外では携帯電話を用いた皮膚がん判定アプリケーションソフトが登場しており,皮膚がん早期発見の一助となっている.本邦においてはこれまでほくろや皮膚がんの認知度に関して調査した報告はなく,今回われわれは皮膚がんに関する認知度についてインターネットアンケート調査を行った.結果は皮膚がんの認知度は低い一方で,皮膚がんの早期発見に向けた活動やインターネットを用いた手段に対して関心の高さがうかがえる回答結果であった.皮膚がんの予後改善のためには,積極的な情報提供や受診環境の整備を行う必要があるが,それらを遂行する上で今回の調査結果は意義のあるものではないかと考えた.
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