Japanese
English
症例報告
マムシグサによる接触性口唇口内炎の1例
A case of irritant contact cheilitis, stomatitis due to Arisaema serratum
長尾 映里
1
,
三津山 信治
1
,
安部 文人
1
,
木村 雅明
1
,
樋口 哲也
1
Eri NAGAO
1
,
Shinji MITSUYAMA
1
,
Fumihito ABE
1
,
Masaaki KIMURA
1
,
Tetsuya HIGUCHI
1
1東邦大学医療センター佐倉病院皮膚科
1Department of Dermatology, Toho University Medical Center Sakura Hospital, Sakura, Japan
キーワード:
マムシグサ
,
接触性口唇口内炎
Keyword:
マムシグサ
,
接触性口唇口内炎
pp.535-538
発行日 2021年6月1日
Published Date 2021/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412206413
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要約 8歳,男児.野球グラウンド周囲に生育していた植物の実を友人と投げ合い遊んでいたところ,誤って口に入ってしまった.直後より口唇の腫脹,口唇,口腔内の疼痛,しびれ,流涎をきたし当院へ救急搬送された.持参された植物の実はマムシグサの果実であり,果実に含まれるシュウ酸カルシウムによる症状と考えられた.多量の流水で口唇,口腔内を洗浄し,希釈目的に牛乳を摂取させたところ,数時間で症状は消失した.マムシグサの果実による接触性口唇口内炎は,本邦報告例では小児での頻度が多く,果実の形や色が特徴的なことから小児の目につきやすいため,保護者や教育者,医療従事者は十分に注意する必要がある.
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