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増刊号特集 最近のトピックス2021 Clinical Dermatology 2021
4.皮膚疾患治療のポイント
コリン性蕁麻疹の発汗刺激療法
Sweat stimulation for the treatment of cholinergic urticaria
箕輪 智幸
1
Tomoyuki MINOWA
1
1札幌医科大学皮膚科学講座
1Department of Dermatology, Sapporo Medical University School of Medicine, Sapporo, Japan
キーワード:
発汗刺激
,
コリン性蕁麻疹
,
アトピー性皮膚炎
,
特発性後天性全身性無汗症
Keyword:
発汗刺激
,
コリン性蕁麻疹
,
アトピー性皮膚炎
,
特発性後天性全身性無汗症
pp.120-124
発行日 2021年4月10日
Published Date 2021/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412206350
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コリン性蕁麻疹は,膨疹を誘発させないために発汗刺激を避けることが必要とされる.一方で,定期的な発汗刺激がコリン性蕁麻疹の症状をむしろ軽減させうることが経験的に知られている.しかしながら,発汗刺激の有効性を支持するものは少数の症例報告しかなくエビデンスに乏しいのが現状である.われわれは,コリン性蕁麻疹患者への治療として,運動や入浴などによる定期的な発汗刺激を治療の一環として取り入れてきた.過去6年間のコリン性蕁麻疹27例について,発汗刺激療法の有効性に関して後方視的に解析を行ったところ,発汗刺激療法を行った群が,行っていない群と比べ良好な結果を示すことを明らかにした.現在,コリン性蕁麻疹には複数の病型が知られているが,病型ごとに発汗刺激療法の是非,適切な負荷強度や頻度などについてより詳細に検討していく必要がある.
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