Japanese
English
増刊号特集 最近のトピックス2021 Clinical Dermatology 2021
3.新しい検査法と診断法
皮膚科領域におけるエラストグラフィの応用
Application of elastography in dermatology
田中 隆光
1
Takamitsu TANAKA
1
1帝京大学医学部皮膚科学講座
1Department of Dermatology, Teikyo University School of Medicine, Tokyo, Japan
キーワード:
超音波検査
,
皮膚腫瘍
,
リンパ節
,
エラストグラフィ
Keyword:
超音波検査
,
皮膚腫瘍
,
リンパ節
,
エラストグラフィ
pp.79-85
発行日 2021年4月10日
Published Date 2021/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412206337
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
超音波検査は,非侵襲的で,簡便,ほかの画像検査に比べて安価であり,皮膚科領域でもその重要性が認識されてきている.さらに,超音波を用いて組織の弾性(硬さ)を非侵襲的・客観的に評価するための新しい画像診断の手法として発展してきたエラストグラフィの報告も皮膚科領域で散見される.本稿では,エラストグラフィの原理や種類について説明し,strain imagingとshear wave imagingの違いについて解説する.また,皮膚科領域において悪性腫瘍の厚さやシルエット,リンパ節の評価,さらに良性腫瘍での質的診断などエラストグラフィの応用について供覧する.表在領域でのエラストグラフィの改良は必要であるが,精度の向上とともにセンチネルリンパ節生検などの侵襲的な検査の回避や炎症疾患への応用に貢献していくことを期待したい.
Copyright © 2021, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.