Japanese
English
症例報告
約4年間の寛解休薬後に再燃し生物学的製剤の再投与が有効であった尋常性乾癬の1例
A case of psoriasis vulgaris showing relapse after 4 years of drug withdrawal and improvement by biologic re-administration
松山 美江
1
,
山﨑 文和
1
,
岡本 祐之
1
Yoshie MATSUYAMA
1
,
Fumikazu YAMAZAKI
1
,
Hiroyuki OKAMOTO
1
1関西医科大学皮膚科
1Department of Dermatology, Kansai Medical University, Hirakata, Japan
キーワード:
尋常性乾癬
,
生物学的製剤
,
TNF-α阻害薬
,
ウステキヌマブ
,
休薬
Keyword:
尋常性乾癬
,
生物学的製剤
,
TNF-α阻害薬
,
ウステキヌマブ
,
休薬
pp.1065-1070
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205903
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要約 76歳,女性.数十年前に尋常性乾癬と診断され,PUVA療法,RePUVA療法,ナローバンドUVB療法による治療を受けていたが,改善しないため生物学的製剤による治療を開始した.2種のTNF-α阻害薬,ウステキヌマブ使用後にエトレチナートを投与し,PASI 0となったため2011年12月から約4年間治療を中断し経過観察していた.2016年初旬に感冒を契機に皮疹が再燃したため,ウステキヌマブを再投与し,4回の治療で速やかに改善し,無治療で経過をみているが再燃はない.自験例は生物学的製剤による治療を契機として,また,再燃時の同製剤の投与により長期間無治療でのPASIクリアの状態が得られている.生物学的製剤治療の普及により,治療中断後もPASI 0が維持される症例が散見されるようになっている.このような症例の蓄積により,treatment holidayが得られる患者背景や治療手法が明らかになることが期待される.
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