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増刊号特集 最近のトピックス2019 Clinical Dermatology 2019
3.新しい検査法と診断法
イムノクロマト法による水痘・帯状疱疹ウイルス感染症の診断
Diagnosis of cutaneous varicella-zoster virus infection by Immunochromatography
渡辺 大輔
1
Daisuke WATANABE
1
1愛知医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Aichi Medical University, Nagakute, Japan
キーワード:
水痘・帯状疱疹ウイルス
,
イムノクロマト法
,
デルマクイック® VZV
Keyword:
水痘・帯状疱疹ウイルス
,
イムノクロマト法
,
デルマクイック® VZV
pp.82-86
発行日 2019年4月10日
Published Date 2019/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205711
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summary
水痘・帯状疱疹ウイルス(varicella-zoster virus:VZV)感染症,特に帯状疱疹は皮膚科の日常臨床でよく遭遇する疾患である.典型的な水痘,帯状疱疹では皮疹の状態や病歴から臨床診断が可能であるが,時に他の皮膚疾患との鑑別が困難な場合もある.またステロイドなど免疫抑制剤投与患者や,先天性・後天性免疫不全患者のVZV感染症では早期の正確な診断が重要である.これまで,帯状疱疹を迅速に確定診断できる検査がなかったが,新しいイムノクロマト法によるVZV抗原診断キットであるデルマクイック® VZVが登場した.臨床試験の結果では,本キットの陽性一致率,陰性一致率,全体一致率はいずれも95%前後であり,感度,特異度とも高く,またHSV-1,-2,および4種の表在性細菌との交差反応性は認められなかった.このことから皮膚に水疱,びらん性の病変を形成する感染症,特にHSV感染症との鑑別に効力を発揮するものと思われる.
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