病気のはなし
水痘・帯状疱疹ウイルス感染症
木村 吉延
1
1介護老人保健施設あじさい
pp.830-834
発行日 2014年9月1日
Published Date 2014/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543104377
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Point
●水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)は,初感染ではウイルス血症を経て全身の皮膚細胞で増殖し,水痘を発症する.
●水痘が治癒してもVZVは皮膚の知覚神経を介して脊髄後根神経節へ到達し,その神経節細胞に潜伏感染して,終生にわたって持続感染する.
●潜伏感染しているVZVが再活性化されると,ウイルスはその神経支配領域の皮膚組織へ回帰感染し,片側性(正中線を越えない)の帯状疱疹という別の病型として再燃する.
●治療には抗ヘルペスウイルス薬のアシクロビルが有効である.VZV弱毒生ワクチン接種で発症予防できる.
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