Japanese
English
症例報告
消化管間質腫瘍増悪時に出現した後天性両側性太田母斑様色素斑の1例
A case of acquired bilateral nevus of Ota-like macules developing after exacerbation of gastrointestinal stromal tumor
布袋 祐子
1
,
城 光日
1
Yuko FUTEI
1
,
Konichi JO
1
1荻窪病院皮膚科
1Division of Dermatology, Ogikubo Hospital, Tokyo, Japan
キーワード:
後天性両側性太田母斑様色素斑
,
後天性真皮メラノサイトーシス
,
堀母斑
,
口腔内
,
眼球
,
消化管間質腫瘍
,
イマチニブ
Keyword:
後天性両側性太田母斑様色素斑
,
後天性真皮メラノサイトーシス
,
堀母斑
,
口腔内
,
眼球
,
消化管間質腫瘍
,
イマチニブ
pp.971-975
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205568
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要約 79歳,女性.小腸の消化管間質腫瘍(gastrointestinal stromal tumor:GIST)が腹膜播種を起こし,イマチニブ内服開始8か月後より顔面に皮疹が出現したため当科を受診した.初診時,前額部,両頰部,鼻翼から鼻尖部,硬口蓋や爪に対称性に灰青色の色素斑を認めた.病理組織像では,真皮にメラノサイトの増生を認め,臨床と合わせ,後天性両側性太田母斑様色素斑と診断した.自験例はGISTの病勢とともに色素斑の発症,増悪を認め,イマチニブ中止後も拡大したため,GISTとの関連が示唆された.過去にGISTに合併した色素斑の報告が散見されており,いずれも経過より両者の関連を示唆するものであることから,若干の考察を加え報告する.
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