Japanese
English
症例
背部の後天性真皮メラノサイトーシスの1例
Acquired Dermal Melanocytosis on the Back
山村 里恵
1
,
敷地 孝法
1
,
工藤 英治
2
Rie YAMAMURA
1
,
Takanori SHIKIJI
1
,
Eiji KUDO
2
1徳島県立中央病院,皮膚科(主任:敷地孝法部長)
2同,病理診断科
キーワード:
後天性真皮メラノサイトーシス
,
背部
Keyword:
後天性真皮メラノサイトーシス
,
背部
pp.1137-1140
発行日 2019年6月1日
Published Date 2019/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001457
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78歳,男性。2~3カ月前から友人に銭湯で背部の色素斑を指摘されるようになり,当科を受診した。初診時,上背部から腰部にかけて広範囲に灰褐色斑がみられた。腰部に蒙古斑と思われる青褐色斑を伴っていたが,眼球や口腔に色素斑はなかった。病理組織所見で真皮浅層に真皮メラノサイトが散在しており,後天性真皮メラノサイトーシスと診断した。患者は特に治療を希望されず,現在経過観察中である。自験例ではなかったが,後天性真皮メラノサイトーシスでは悪性腫瘍を合併することがあり,場合によっては全身精査も必要と考えた。
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