Japanese
English
症例
右下腿に限局して生じた後天性真皮メラノサイトーシスの1例
Acquired dermal melanocytosis localized on the right lower leg
笠井 弘子
1,2
,
馬場 裕子
1
,
河原 由恵
1
Hiroko KASAI
1,2
,
Yuko BABA
1
,
Yoshie KAWAHARA
1
1けいゆう病院,皮膚科(主任:河原由恵部長)
2北里大学北里研究所病院,皮膚科,部長
キーワード:
後天性真皮メラノサイトーシス
,
四肢型
,
Qスイッチアレキサンドライトレーザー
Keyword:
後天性真皮メラノサイトーシス
,
四肢型
,
Qスイッチアレキサンドライトレーザー
pp.1689-1692
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002895
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28歳,女性。約8年前に右下腿の色素斑に気付き,徐々に範囲が拡大した。初診時,右下腿遠位1/2から足背にかけて境界明瞭な灰褐色および褐色斑を認めた。顔面を含め,他の部位に色素斑はみられなかった。病変部の病理組織像では,表皮基底層のメラニン沈着と真皮浅層から中層にかけてS-100蛋白陽性のメラノサイトの増生がみられ,四肢型の後天性真皮メラノサイトーシスと診断した。Qスイッチアレキサンドライトレーザー照射にて治療を行い皮疹は消退傾向を示した。四肢型後天性真皮メラノサイトーシスでは顔面にも皮疹を認める例が多く,下肢のみに限局する例はまれであり今回報告した。
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