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増刊号特集 最近のトピックス2018 Clinical Dermatology 2018
5.皮膚科医のための臨床トピックス
足育(あしいく)について
Foot care education
高山 かおる
1
Kaoru TAKAYAMA
1
1済生会川口総合病院皮膚科
1Department of Dermatology, Saiseikai Kawaguchi General Hospital, Kawaguchi, Japan
キーワード:
足育(あしいく)
,
下肢機能
,
ウオーキング
,
健康寿命
Keyword:
足育(あしいく)
,
下肢機能
,
ウオーキング
,
健康寿命
pp.170-172
発行日 2018年4月10日
Published Date 2018/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205419
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summary
「足育」と書いて「あしいく」と読む.足の健康を生涯にわたって守り,歩行機能を維持するための知識を育み実行することである.足育の基本は,①足や爪のスキンケア,②適切なフットウエアの選択や使い方,③足や下肢の運動機能の維持向上にある.日常的にしばしば遭遇する胼胝や鶏眼・巻き爪などの足や爪の皮膚疾患の根治的加療を行うために,まさに「足育」の知識は必要である.また糖尿病性壊疽の治療や予防,高齢者の足爪の異常が下肢機能低下につながるという側面でも「足育」は欠かせない.さらに小児の足育は,未熟な足の骨の成長過程には必須であり,間違った靴選びでこの時期に強い変形をきたせば保存的に改善することは難しく,子どもロコモティブシンドロームから成人ロコモディブシンドロームへとつながることが懸念されている.筆者らは「足育」を啓発する目的で「足育研究会」を3年前に設立した.
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