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臨床統計
当院でベピオゲル®を使用した尋常性痤瘡608例の副作用発現について
Adverse effects of BEPIO® Gel in 608 cases of acne vulgaris
野村 有子
1
Yuko NOMURA
1
1野村皮膚科医院
1Nomura Dermatology Clinic, Yokohama, Japan
キーワード:
過酸化ベンゾイル
,
ベピオゲル®
,
尋常性痤瘡
,
副作用
,
漢方薬
Keyword:
過酸化ベンゾイル
,
ベピオゲル®
,
尋常性痤瘡
,
副作用
,
漢方薬
pp.83-88
発行日 2018年1月1日
Published Date 2018/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205304
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要約 野村皮膚科医院で2014年4月〜2016年7月の間にベピオゲル®を処方した尋常性痤瘡患者608例(男性87例,女性521例,平均年齢27.0歳)について,副作用についての調査を行った.副作用を認めなかった例48%,副作用を認めるが使用継続が可能だった例16%,副作用を認め使用を中止した例10%,再診があるが経過途中などで詳細が不明だった例13%,再診がなかった例13%であった.副作用を認めなかった例に比べ,継続例,中止例になるほど年齢は高くなる傾向にあった.また,女性のほうが副作用は生じやすい傾向にあった.継続例・中止例とも,副作用発現時期は1か月後,使用直後,2週間後の順に多く,症状は紅斑,乾燥,瘙痒の順に多く認められた.継続例では,保湿剤併用,使用量や使用間隔,使用方法の改善などにより継続が可能となっていた.
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