Japanese
English
特集 にきびに関連する皮膚病
総説1
便秘と痤瘡
Constipation and acne
玉井 昌和
1
,
松岡 悠美
2
Masakazu Tamai
1
,
Yumi Matsuoka
2
1大阪大学医学部皮膚科学教室
2大阪大学免疫学フロンティア研究センター皮膚アレルギー生体防御
1Department of Dermatology, Osaka University Graduate School of Medicine
2Cutaneous Allergy and Host Defense, Osaka University Immunology Frontier Research Center
キーワード:
便秘
,
尋常性痤瘡
,
腸皮膚連関
Keyword:
便秘
,
尋常性痤瘡
,
腸皮膚連関
pp.570-574
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000003435
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
●尋常性痤瘡は脂腺性毛包を主座とする慢性の炎症性皮膚疾患である.
●日本人女性の中で便秘によって尋常性痤瘡が増悪するという感覚は存在し,両者の間に炎症波及のメカニズムがあることが推測されてきた.
●便秘患者のみならず尋常性痤瘡の患者においても,腸内の細菌叢の乱れ(dysbiosis)がおこっており,その特徴は部分的に合致している.
●便秘患者にみられるdysbiosisを起点とした免疫細胞の活性化や,細菌叢由来の代謝産物の変化によって尋常性痤瘡の発症や増悪をひきおこす因子が誘導されている可能性が指摘されている.
(「ポイント」より)
Copyright © 2023, KYOWA KIKAKU Ltd. All rights reserved.