連載 Clinical Exercise・125
Q考えられる疾患は何か?
渡辺 秀晃
1
1昭和大学医学部皮膚科
pp.7-8
発行日 2018年1月1日
Published Date 2018/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205287
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症例
患 者:20歳,男性,日本人
主 訴:左足内果の圧痛を伴う紅色結節
家族歴:特記すべきことなし.
既往歴:臀部慢性膿皮症
現病歴:某年8月にボリビアで登山中,四肢を数か所虫に刺された.同年9月上旬日本に帰国後も左足内果の結節が残存し,同部に疼痛がみられたため当科を受診した.
現症と経過:初診時,左足内果に軽度圧痛を伴う結節がみられた.両下腿に丘疹・色素沈着が散在していた.左足の結節は炎症性粉瘤,他は虫刺症を考えステロイド外用薬と抗菌薬の内服を行ったが効果はなかった.初診から11日後,左足内果に大豆大の紅色結節を認め,中央に小孔がみられた(図1a).右下腿屈側にも胡桃大の中央に小孔を伴う暗紅色結節がみられた(図1b).
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