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臨床統計
乾癬患者におけるインフリキシマブ治療継続率—熊本大学における検討
Drug survival rate of infliximab in psoriatic patients followed up in Kumamoto University Hospital
川野 勇歩
1
,
梶原 一亨
1
,
山田 早織
1
,
市原 麻子
1
,
牧野 雄成
1
,
福島 聡
1
,
神人 正寿
1
,
尹 浩信
1
Yuya KAWANO
1
,
Ikko KAJIHARA
1
,
Saori YAMADA
1
,
Asako ICHIHARA
1
,
Katsunari MAKINO
1
,
Satoshi FUKUSHIMA
1
,
Masatoshi JINNIN
1
,
Hironobu IHN
1
1熊本大学大学院皮膚病態治療再建学分野
1Department of Dermatology and Plastic Surgery, Faculty of Life Sciences, University of Kumamoto, Kumamoto, Japan
キーワード:
乾癬
,
インフリキシマブ
,
継続率
Keyword:
乾癬
,
インフリキシマブ
,
継続率
pp.555-558
発行日 2017年6月1日
Published Date 2017/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205149
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要約 当院の乾癬に対するインフリキシマブの継続率と中止理由について後ろ向き観察研究で検討した.投与症例は52例であり,1年継続率は58%,2年継続率は37%であった.治療継続期間中央値は,尋常性乾癬では70週,関節症性乾癬では78週,尋常性および関節症性乾癬合計では74週であった.また初回投与から1年経過した患者の投与中止理由の内訳は,25%が効果不十分,40%が有害事象,35%がその他の理由であった.初回投与から2年経過した患者の投与中止理由の内訳は,29%が効果不十分,38%が有害事象,33%がその他の理由であった.その他の理由の多くは医療費負担のためであり,生物学的製剤の継続を阻害する因子の1つとして高額な医療費負担が挙げられると考えられた.
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