Japanese
English
症例報告
血行再建および骨髄露出閉鎖療法によって救肢した重症下肢虚血の1例
A case of successful limb salvage in a patient with critical limb ischemia by revascularization and bone marrow exposure-occlusive therapy
春山 興右
1
,
堀口 葉子
1
,
三宅 真未
1
,
棟田 加奈子
1
,
高野 裕子
1
,
大久保 佳子
1
,
沢田 泰之
1
Kosuke HARUYAMA
1
,
Yoko HORIGUCHI
1
,
Mami MIYAKE
1
,
Kanako MUNETA
1
,
Yuko TAKANO
1
,
Yoshiko OKUBO
1
,
Yasuyuki SAWADA
1
1都立墨東病院皮膚科
1Division of Dermatology, Tokyo Metropolitan Bokutoh Hospital, Tokyo, Japan
キーワード:
骨髄露出閉鎖療法
,
血行再建
,
血管内治療
,
バイパス
,
救肢
Keyword:
骨髄露出閉鎖療法
,
血行再建
,
血管内治療
,
バイパス
,
救肢
pp.549-554
発行日 2017年6月1日
Published Date 2017/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205148
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要約 60歳,男性.糖尿病,閉塞性動脈硬化症による膝下3分枝の動脈閉塞を基礎とした足ガス壊疽を生じた.末梢血管カテーテル治療にて若干の血流量改善が得られたが,血流量は不十分で壊疽は進行した.このため,カテーテル治療で改善させた後脛骨動脈に対して膝窩動脈からバイパス術を施行し,十分な血流量を確保した.さらに,血流の改善した壊疽部位に対し,骨髄露出閉鎖療法を行うことで下肢救済に成功した.従来,下肢切断を余儀なくされてきた相当進行した重症下肢虚血であっても,適切な血行再建を行い骨髄露出閉鎖療法を併用することで,救肢と患者のQOL向上に寄与することが可能と考えられた.
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