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臨床統計
乾癬に対するインフリキシマブ投与中にみられる抗ss-DNA抗体価の上昇に関する検討
Study of the positivity of anti-single stranded DNA antibody, during the treatment of psoriasis with infliximab
村上 克彦
1
,
國行 秀一
1
,
田口 麻莉
1
,
前川 直輝
1
Katsuhiko MURAKAMI
1
,
Shuichi KUNIYUKI
1
,
Mari TAGUCHI
1
,
Naoki MAEKAWA
1
1大阪市民病院機構大阪市立総合医療センター皮膚科
1Division of Dermatology, Osaka City General Hospital, Osaka, Japan
キーワード:
インフリキシマブ
,
乾癬
,
抗DNA抗体
Keyword:
インフリキシマブ
,
乾癬
,
抗DNA抗体
pp.259-261
発行日 2016年3月1日
Published Date 2016/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204694
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要約 インフリキシマブ(IFX)投与10例(尋常性乾癬7例,関節症性乾癬2例,膿疱性乾癬1例)中7例で抗核抗体が陽性となった.7例において,抗ds-DNA抗体価の上昇はみられなかったが,うち5例で抗ss-DNA抗体価は50AU/ml以上に上昇し,陽性化がみられた.関節リウマチにおいてIFX投与中に抗ss-DNA抗体が陽性化後に抗ds-DNA抗体の陽性化に伴うループス様症候群の発症例が報告されている.乾癬においても,抗ss-DNA抗体の陽性化は,抗ds-DNA抗体の陽性化とループス様症候群の発症につながる可能性があると考えられるため,注意が必要と思われた.
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