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増刊号特集 最近のトピックス2017 Clinical Dermatology 2017
3.新しい検査法と診断法
ヘルペス感染症に対する最近の検査と考え方
Laboratory examination of herpes simplex and varicella zoser virus infections
宮地 素子
1
,
今福 信一
1
Motoko MIYACHI
1
,
Shinichi IMAFUKU
1
1福岡大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Fukuoka University Faculty of Medicine, Fukuoka, Japan
キーワード:
ヘルペスウイルス
,
抗原検査
,
イムノクロマト法
,
PCR
,
LAMP法
,
ウイルス抗体
Keyword:
ヘルペスウイルス
,
抗原検査
,
イムノクロマト法
,
PCR
,
LAMP法
,
ウイルス抗体
pp.71-74
発行日 2017年4月10日
Published Date 2017/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205071
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summary
ウイルス感染を証明する検査には,血清学的方法とウイルス粒子の証拠を証明する方法がある.単純ヘルペス,水痘・帯状疱疹の診断では,水疱部からの抗原検査やウイルスDNAを検出するPCR法などが有用だが,血清学的な診断は単純ヘルペスでは持続潜伏感染して再発する性質から,初感染以外は難しい.近年,イムノクロマト法が性器ヘルペスに対して保険適用となり,短時間で局所のウイルスを証明できるようになった.イムノクロマト法は感度の面でPCR法やLAMP法に劣るが,特異度は高く臨床的には十分有用な検査である.今回,これらの検査の機序や検査方法などについて述べた.ヘルペスウイルスは潜伏感染するため検査を行う場合は,その方法や採取部位,採取時期などを考慮して結果を判断する必要がある.
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