特集 病態から考える薬物療法
第XIII章 ウイルス感染症
1 単純ヘルペスウイルス感染症
宮地 素子
1
,
今福 信一
1
Motoko MIYACHI
1
,
Shinichi IMAFUKU
1
1福岡大学医学部,皮膚科学教室
キーワード:
単純ヘルペス
,
抗ウイルス薬
,
再発抑制療法
,
patient initiated therapy
Keyword:
単純ヘルペス
,
抗ウイルス薬
,
再発抑制療法
,
patient initiated therapy
pp.879-882
発行日 2022年4月20日
Published Date 2022/4/20
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003284
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単純ヘルペスウイルス(herpes simplex virus,以下HSV)-1型,2型による感染症で,皮膚もしくは粘膜へHSVが接触して感染した後,知覚神経線維を上行し,神経節の細胞内に終生潜伏感染する。発熱や紫外線曝露といったストレスを契機に再活性化し,神経節から知覚神経軸索内を順行輸送され皮膚・粘膜局所でウイルスが増殖し病変を形成(回帰発症)する。HSV-1は主に三叉神経節から顔面に,HSV-2は主に腰髄・仙髄神経節から外陰部や臀部など下半身に病巣を形成するが,例外もみられる。
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