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あとがき
阿部 理一郎
pp.184
発行日 2017年2月1日
Published Date 2017/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205002
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皮膚科医になった頃,教室の先輩の先生が「皮膚科は遅れた学問なんだよね」と話されていたことを覚えています.例えば,この検査が陽性だからこの病気,というふうには診断できなくて,皮疹がこんな感じであんなふうなので,だいたいこの病気,と診断している,ということでした.
その当時は,結局のところは研鑽と経験が必要で,それが皮膚科の魅力なんだと感じましたし,皮膚科医として働く期間が長くなるとその考えが強くなってきました.皮疹を正確に捉え詳細に記述できる能力があれば,臨床症状から診断ができると,当たり前なのですが皮膚科医であればみなそう信じていると思います.
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