連載 Clinical Exercise・114
Q考えられる疾患は何か?
岸 隆行
1
1岩手県立久慈病院皮膚科
pp.99-100
発行日 2017年2月1日
Published Date 2017/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204982
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症例
患 者:58歳,女性
主 訴:顔面の紅色丘疹
家族歴:特記すべきことなし.
既往歴:約10年前から橋本病でレボチロキシン(チラージン®)を内服中.
現病歴:6年前から右鼻翼部に自覚症状を欠く紅色丘疹が出現.徐々に眉間部のほうへ増数し,近医より当科を紹介され受診した.
現 症:右眉間部および鼻翼部に米粒大から小豆大程度の光沢を有する円形の紅色丘疹を数個認めた(図1).発熱,体重減少,盗汗などの症状は認めず,表在性リンパ節腫大,肝脾腫,口腔の乾燥症状なども認めなかった.
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