Japanese
English
症例報告
イミキモドクリーム外用が有効であった乳房外Paget病の1例
A case of extramammary Paget disease successfully treated with topical imiquimod
龍神 操
1
,
伊東 可寛
1
,
五味 博子
1
,
山﨑 一人
2
,
石田 康生
2
,
早川 和人
1
Misao RYUJIN
1
,
Yoshihiro ITO
1
,
Hiroko GOMI
1
,
Kazuto YAMAZAKI
2
,
Yasuo ISHIDA
2
,
Kazuhito HAYAKAWA
1
1帝京大学ちば総合医療センター皮膚科
2帝京ちば総合医療センター病理部
1Department of Dermatology, Teikyo Chiba Medical Center, Ichihara, Japan
2Department of Pathology, Teikyo Chiba Medical Center, Ichihara, Japan
キーワード:
乳房外Paget病
,
イミキモドクリーム
,
外用療法
Keyword:
乳房外Paget病
,
イミキモドクリーム
,
外用療法
pp.525-529
発行日 2016年6月1日
Published Date 2016/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204817
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要約 71歳,女性.外陰部の紅斑を主訴に当科を受診した.皮膚生検で,組織学的所見より乳房外Paget病と診断した.当初手術療法を予定したが本人の同意を得られず,イミキモドクリーム外用療法を選択した.イミキモドクリームは週3回,計8週間外用した.外用部にびらん・疼痛を認めたが,いずれも自制範囲内であった.また,外用開始1週間後より外用日に一致して38℃の発熱がみられたが非外用日には自然に解熱した.治療終了1か月後には臨床所見上病変はほぼ完全に消褪した.3か月後に小陰唇付近に残存していたびらんから皮膚生検を実施したが,Paget細胞は確認されなかった.治療終了から16か月が経過した現在も再発を認めない.自験例は乳房外Paget病に対するイミキモド外用の有効例であるが,今後も注意深く経過観察を継続する.
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