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増刊号特集 最近のトピックス2016 Clinical Dermatology 2016
4.皮膚疾患治療のポイント
爪白癬治療における外用薬の位置づけ
Positioning of efinaconazole 10% solution in the treatment of onychomychosis
楠原 正洋
1
Masahiro KUSUHARA
1
1楠原皮膚科医院
1Kusuhara Dermatology Clinic, Fukuoka, Japan
キーワード:
爪白癬
,
エフィナコナゾール
,
テルビナフィン
,
イトラコナゾール
,
くさび型混濁
Keyword:
爪白癬
,
エフィナコナゾール
,
テルビナフィン
,
イトラコナゾール
,
くさび型混濁
pp.104-109
発行日 2016年4月10日
Published Date 2016/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204749
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summary
爪白癬の治療は,これまでテルビナフィン連続内服療法とイトラコナゾールパルス療法の2種の内服療法のみであったが,新たにエフィナコナゾールの外用療法が加わった.どの治療を選択するかは各治療の有効性や患者の持つ医学的条件などを考慮して決定する必要があるが,外用療法は基本的にどの患者にも適応できるため,内服療法ができない患者,内服療法を希望しない患者は必然的に外用療法となる.鏡検による確実な診断を行ったうえで治療を開始するが,治療の効果判定は記録した写真やスケッチをもとに客観的に判断する.数か月では効果がみられないこともあり,1年以上の治療期間が必要な場合もある.くさび型混濁など内服治療に抵抗性の病型にも奏効する場合があり,今後内服療法とは異なる適応が見出される可能性もある.次の爪白癬外用治療薬も承認され,今後爪白癬の外用療法の割合は増えると予想される.
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