特集 足を診る
足白癬・爪白癬
渡辺 晋一
1
Shinichi Watanabe
1
1帝京大学医学部皮膚科
キーワード:
足・爪白癬
,
直接鏡検
,
イトラコナゾール
,
テルビナフィン
,
パルス療法
Keyword:
足・爪白癬
,
直接鏡検
,
イトラコナゾール
,
テルビナフィン
,
パルス療法
pp.940-943
発行日 2004年11月1日
Published Date 2004/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101058
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Case
完治まで1年4カ月を要した足・爪白癬の1例
患者:40歳,男性.
家族歴:特記すべきことなし.
現病歴:20年ほど前より,夏季になると足の皮がむけていたが,自覚症状がほとんどなかったため,放置していた.5~8年前より足の爪の混濁,肥厚が生じたため,来院した.
治療:直接鏡検(J1)により足・爪白癬と診断され,イトラコナゾールの400mgのパルス療法(J2)を3回受けた.治療により足白癬は完治し,爪の混濁,肥厚も改善したが,爪の混濁の一部が線状に残った.そのまま様子をみたが,1年経っても完治しないため,テルビナフィン125mgの連続投与を行い,同時に線状の混濁部位をできるだけ爪切りで除去した.その後,テルビナフィン内服4カ月で完治した.
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