Japanese
English
原著
ホスラブコナゾール投与を完遂した爪白癬患者におけるエフィナコナゾール追加投与の臨床的意義
Clinical significance of adding efinaconazole in patients with onychomycosis who have completed fosravuconazole administration
横井 聡美
1
,
岩田 洋平
1
,
岩田 貴子
2
,
田中 義人
3
,
齋藤 健太
4
,
杉浦 一充
1
Satomi YOKOI
1
,
Yohei IWATA
1
,
Takako IWATA
2
,
Yoshihito TANAKA
3
,
Kenta SAITO
4
,
Kazumitsu SUGIURA
1
1藤田医科大学医学部皮膚科学
2弥富通いわた皮ふ科クリニック
3タナカ皮膚科
4さいとう皮膚科
1Department of Dermatology, Fujita Health University School of Medicine, Toyoake, Japan
2Yatomi-dori Iwata Dermatology Clinic, Nagoya, Japan
3Tanaka Skin Clinic, Nagoya, Japan
4Saito Skin Clinic, Okazaki, Japan
キーワード:
爪白癬
,
ホスラブコナゾール
,
エフィナコナゾール
,
治療継続率
,
治癒率
Keyword:
爪白癬
,
ホスラブコナゾール
,
エフィナコナゾール
,
治療継続率
,
治癒率
pp.722-730
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412207392
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要約 爪白癬治療薬ホスラブコナゾール(F-RVCZ)は12週間連続投与後の経過観察期間中に受診しない患者が約60%に及ぶとの報告があり,F-RVCZの転帰不明患者が多く存在する.本研究では,F-RVCZの経過観察期間中にエフィナコナゾール(EFCZ)の追加投与を行ったときの治療継続率と治癒率を後ろ向きに調査した.調査対象のEFCZ追加投与なしとありの爪白癬患者はそれぞれ107例と60例であった.36週間の経過観察を完了した患者割合の治療継続率(44.9% vs. 81.7%)および経過観察完了時点での治癒率(27.1% vs. 55.0%)ともに,追加投与ありの患者群で有意に高かった.副作用は,追加投与ありの患者2例で出現を認めた.F-RVCZの経過観察期間中にEFCZを追加投与することで,患者の治療継続率が向上し,F-RVCZ投与完遂後のより正確な転帰を確認できる臨床的意義が示された.
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