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特集 最近のトピックス1996 Clinical Dermatology 1996
4 治療のポイント
爪白癬の治療
Treatment of tinea unguium
原田 敬之
1
Takashi HARADA
1
1東京女子医科大学附属第二病院皮膚科
1Department of Dermatology, Tokyo Women's Medical College Daini Hospital
キーワード:
爪白癬
,
抗真菌内服薬
,
アゾール系抗真菌剤
,
グリセオフルビン
,
パルス療法
Keyword:
爪白癬
,
抗真菌内服薬
,
アゾール系抗真菌剤
,
グリセオフルビン
,
パルス療法
pp.150-155
発行日 1996年4月15日
Published Date 1996/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901858
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爪白癬は日常診療においてしばしば遭遇する疾患にもかかわらず,確実かつ安全な治療法がないのが現状である.従来から試みられてきたグリセオフルビン内服療法と外用療法について触れた.最近トリアゾール系の抗真菌内服剤が使用できるようになり,爪白癬の治療にも選択肢が増した.これらの薬剤の薬理動態からその投与法として間歇投与ないしパルス療法が試みられており,今後試みられて良い治療法と考えた.しかし,わが国においては未だ十分な症例数が検討されておらず,詳細な有効性,投与方法や投与量などの問題点が残されているが,その利点と欠点などについて考察した.最後に近い将来わが国でも使用できるようになると思われる新しい抗真菌内服剤であるテルビナフィンについても若干触れた.
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