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増刊号特集 最近のトピックス2016 Clinical Dermatology 2016
3.新しい検査法と診断法
全身性強皮症における爪郭部のダーモスコピー所見
Systemic sclerosis:Dermoscopic findings of nailfold capillaries
長谷川 稔
1
Minoru HASEGAWA
1
1福井大学医学部感覚運動医学講座皮膚科学
1Department of Dermatology, School of Medicine, Faculty of Medical Sciences, University of Fukui, Fukui, Japan
キーワード:
全身性強皮症
,
ダーモスコピー
,
毛細血管顕微鏡検査
,
capillaroscopy
Keyword:
全身性強皮症
,
ダーモスコピー
,
毛細血管顕微鏡検査
,
capillaroscopy
pp.70-74
発行日 2016年4月10日
Published Date 2016/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204739
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summary
2013年に提唱された全身性強皮症の新しい分類基準では,毛細血管顕微鏡検査またはダーモスコピーで確認される爪郭部の毛細血管異常が1つの項目として取り上げられた.これに伴って,全身性強皮症における爪郭部のダーモスコピー所見の観察が,より重用視されるようになってきた.爪郭部の毛細血管については,以前より毛細血管顕微鏡検査で詳細な検討がされてきており,特徴的なscleroderma patternがみられる場合には,強皮症の診断に有用である.更に毛細血管異常の程度によってearly,active,lateの3つのpatternに分けられ,血管障害の強い症例ではlate patternを呈する.ダーモスコピーではまだ観察方法が確立されていないが,ある程度毛細血管顕微鏡検査と似た所見を確認でき,その内容に関して解説した.
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