Japanese
English
臨床統計
2005〜2014年の岩手医科大学皮膚科における悪性黒色腫151例の統計学的検討
Statistical analysis of 151 cases with malignant melanoma in the Department of Dermatology Iwate Medical University during 2005-2014
大西 正純
1
,
前田 文彦
1
,
三浦 慎平
1
,
角田 加奈子
1
,
高橋 和宏
1
,
赤坂 俊英
1
Masazumi ONISHI
1
,
Humihiko MAEDA
1
,
Shinpei MIURA
1
,
Kanako TSUNODA
1
,
Kazuhiro TAKAHASHI
1
,
Toshihide AKASAKA
1
1岩手医科大学皮膚科学講座
1Department of Deromatology, Iwate Medical University, Morioka, Japan
キーワード:
悪性黒色腫
,
統計
,
生存率
,
化学療法
,
インターフェロン
,
フェロン維持療法
Keyword:
悪性黒色腫
,
統計
,
生存率
,
化学療法
,
インターフェロン
,
フェロン維持療法
pp.161-167
発行日 2016年2月1日
Published Date 2016/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204669
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要約 2005〜2014年に岩手医科大学皮膚科で経験したin situ病変を除く悪性黒色腫151例を対象に統計学的検討を行った.男性63例(42%),女性88例(58%)と女性が若干多く,平均年齢は64歳であり,発生部位は足部が31%と最多であった.病型別頻度は末端黒子型43%,表在拡大型18%,結節型15%,悪性黒子型11%,粘膜型7%であり,本邦で最多である末端黒子型と比較すると,粘膜型で有意に生存率の低下がみられた.病期別5年生存率はstage Ⅰ 100%,stage Ⅱ 77.3%,stage Ⅲ 64.5%,stage Ⅳ 16.7%であったが,stage ⅡC群で5年生存率0%と予後不良であった.術後化学療法の有無では全生存率,無病生存率ともに有意差を認めなかったが,フェロン維持療法では施行群が無施行群と比較し,無病生存率が有意に高くなり,フェロン維持療法の有用性が示唆された.
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