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特集 最近のトピックス1998 Clinical Dermatology 1998
4 皮膚疾患治療のポイント
炭酸ガスレーザーの皮膚疾患への応用
Clinical applications of the carbon dioxide laser in cutaneous disorders
橋本 透
1
Toru HASHIMOTO
1
1東京慈恵会医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, The Jikei University School of Medicine
キーワード:
炭酸ガスレーザー
,
汗管腫
,
毛細血管拡張性肉芽腫
,
眼瞼黄色腫
,
脂漏性角化症
Keyword:
炭酸ガスレーザー
,
汗管腫
,
毛細血管拡張性肉芽腫
,
眼瞼黄色腫
,
脂漏性角化症
pp.167-172
発行日 1998年4月15日
Published Date 1998/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902538
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炭酸ガスレーザーは,大部分が組織中に含まれる水分に吸収され著明な熱効果を現す.皮膚科領域では組織を蒸散する目的でdefocused beamで用いられており,各種の皮膚良性腫瘍の治療に適応がある.我々は,既に汗管腫,毛細血管拡張性肉芽腫,眼瞼黄色腫,脂漏性角化症,labial melanosisに炭酸ガスレーザー治療を行い良好な結果を得ている.いずれも切除に比し術中の出血は少なく,簡便で術後の疼痛もほとんどない.また本法は,粘液嚢腫,静脈湖などの口腔病変に対しても極めて有用である.炭酸ガスレーザーは,他のレーザー機器に比し安価で,日常的なこれら病変に対して推奨される治療法であろう.
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