Derm.2015
教える技術
吉田 雄一
1
1鳥取大学医学部感覚運動医学講座皮膚病態学分野
pp.128
発行日 2015年4月10日
Published Date 2015/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204423
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皮膚科医になってはや20年が経った.思い返してみるとそのうち15年以上は大学病院勤務である.若手医師に接する機会も多く,毎年後輩の指導にあたってきたが,いまだに人にものを教えるのが苦手である.裏を返せば,まだまだ自分が未熟であるということだと思う.
例えば手術に関しては「今からやってみせるから,よく見てね」(言語化のない教え方),「後ろで見てあげるから,やってみて(ぶっつけ本番)」,「次からは1人でできるよね(教えたつもり)」などという最低の指導も随分やったような気がするし,逆に我慢できずに途中から自分でやってしまうことも多かった.何か良い方法はないかと考え,いろいろな本(コーチングやコミュニケーションスキルなど)を読み漁ったり,指導医養成講習会に参加してみたりした.
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