連載 一器多用・第8回
子どもに介護技術を教える意味
岡田 慎一郎
pp.86-87
発行日 2012年1月15日
Published Date 2012/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102098
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最近、とある訪問介護事業所のサービス提供責任者の方から、半ば愚痴を聞きました。
「わが子が通う小学校から介護のことを教えてほしいと、特別授業の依頼があったんですよ。人前で話すのは苦手だし嫌だったんですが、断りにくいので引き受けました。やるからには役に立つよう、スライドなんかも作成し、車椅子体験もしてもらおうと、いろいろ準備していきました。いざ授業が始まり、スライドを見せながら、ヘルパーの仕事を説明したり、お年寄りとのエピソードを紹介したりするものの、いまひとつ反応が薄い。車椅子に乗ってみれば多少は違うかと期待したんですが、それも仕方なくやっている感じです。やっぱり受けなければよかったなぁ。ちょっと落ち込んでいます……」
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