Japanese
English
症例報告
顔面と上肢の浮腫から診断に至った肺癌の1例
A case of lung cancer presenting with edema of face and arms
工藤 裕佳子
1
,
太田 美和
1
,
笹尾 ゆき
1
,
岩原 邦夫
1
Yukako KUDO
1
,
Miwa OOTA
1
,
Yuki SASAO
1
,
Kunio IWAHARA
1
1江東病院皮膚科
1Division of Dermatology, Koto Hospital, Tokyo, Japan
キーワード:
顔面
,
上肢
,
浮腫
,
肺癌
,
上大静脈症候群
Keyword:
顔面
,
上肢
,
浮腫
,
肺癌
,
上大静脈症候群
pp.323-326
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204379
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要約 52歳,男性.2011年12月より顔面と上肢の浮腫を自覚した.近医にてステロイドと抗アレルギー剤の内服が開始されたが改善乏しいため,2012年1月当科を紹介された.初診時,顔面と上肢の浮腫がみられた.その後,前胸部に表在静脈の怒張がみられたため,上大静脈症候群と診断した.原因精査のため,内科を紹介した.胸部CT検査では,右上葉縦隔側に壁側胸膜への浸潤と気管傍・気管前リンパ節と癒合する腫瘤があり,精査により肺扁平上皮癌が判明した.上大静脈症候群の原因は悪性腫瘍が多く,顔面,上肢のなかなか消退しない浮腫をみたら上大静脈症候群を考え精査する必要があると考えた.
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