Japanese
English
症例
顔面に生じた皮膚転移により発見された肺癌の2例
-—当科における過去8年間の転移性皮膚癌のまとめ—
Two cases of cutaneous metastases of lung cancer on the face
川田 くるみ
1
,
紺野 隆之
1
,
荒木 勇太
1
,
中野 祥子
1
,
江口 杏子
1
,
石澤 俊幸
2
,
鈴木 民夫
1
Kurumi KAWATA
1
,
Takayuki KONNO
1
,
Yuta ARAKI
1
,
Shoko NAKANO
1
,
Kyoko EGUCHI
1
,
Toshiyuki ISHIZAWA
2
,
Tamio SUZUKI
1
1山形大学医学部,皮膚科学講座(主任:鈴木民夫教授)
2いしざわ皮ふ科クリニック,山形県西村山郡河北町
キーワード:
肺癌
,
皮膚転移
,
顔面
Keyword:
肺癌
,
皮膚転移
,
顔面
pp.117-121
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003063
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
症例1:71歳,男性。右頰部に紅色結節があり,皮膚生検と全身検索の結果,肺癌を原発とする転移性扁平上皮癌と診断した。右頰部の結節を切除し,全脳照射,化学療法を開始した。症例2:72歳,男性。左内眼角部,鼻尖部,左頰部に結節があり,皮膚生検,全身検索にて,原発が肺癌である転移性扁平上皮癌と診断した。全脳照射,左上腕骨緩和照射,化学療法を開始した。皮膚転移への局所療法は行っていない。当科で過去8年間に経験した転移性皮膚癌63例を検討し,1999年に集計された当科からの報告と比較した。1年当たりの症例数は約4倍となったが,肺癌,乳癌の転移が多く,部位は頭頸部が最多で,皮膚転移出現後の予後が不良であることは同様であった。
Copyright © 2022, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.