Japanese
English
原著
外陰部にみられた基底細胞腫の3例
Three Cases of Basalioma Occurred in the Genital Region
赤松 徹
1
,
永井 秀史
1
,
伊藤 達也
1
Tohru AKAMATSU
1
,
Hidefumi NAGAI
1
,
Tatsuya ITOH
1
1千葉大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Chiba University School of Medicine
pp.627-631
発行日 1988年7月1日
Published Date 1988/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203927
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
発生部位として稀な外陰部に生じた基底細胞腫の3例を報告し,昭和40年から昭和61年までに本邦皮膚科領域で報告された48例について検討を加えた.その結果,基底細胞腫が外陰部に発生する頻度は低いこと,発生頻度や発生時平均年齢に性差がないこと,男性では陰嚢,女性では大陰唇に好発し,男女とも臨床上は結節潰瘍型や表在型,組織学的には充実型,表在型が多いこと,しばしば自覚症状として瘙痒を伴うこと,治療は外科的治療を確実に行うことが良いことなどが判った.
Copyright © 1988, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.