Japanese
English
症例報告
ダーモスコピーが有用であった外陰部基底細胞上皮腫の1例―本邦における大陰唇基底細胞上皮腫の文献的考察
A case of basal cell epithelioma on external genitalia
阿部 浩之
1
,
中村 妙子
1
,
加藤 保信
1
,
古川 裕利
1
,
中村 晃一郎
1
,
金子 史男
1
Hiroyuki ABE
1
,
Taeko NAKAMURA
1
,
Yasunobu KATO
1
,
Hirotoshi FURUKAWA
1
,
Koichiro NAKAMURA
1
,
Fumio KANEKO
1
1福島県立医科大学医学部皮膚科学講座
1Department of Dermatology,Fukushima Medical University School of Medicine
キーワード:
基底細胞上皮腫
,
ダーモスコピー
,
外陰
,
大陰唇
Keyword:
基底細胞上皮腫
,
ダーモスコピー
,
外陰
,
大陰唇
pp.297-300
発行日 2005年3月1日
Published Date 2005/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100080
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要約
67歳,女性.約2年前,右大陰唇に自覚症状のない黒褐色皮疹に気づいた.初診時20×10mm大,辺縁軽度隆起性で潰瘍を伴う黒褐色局面を認めた.ダーモスコピーでは基底細胞上皮腫(BCE)の所見を呈しており,病理組織学上もBCE(充実型)であった.外陰部BCEに関する統計的考察に関しては諸説があり,陰嚢発生BCEの文献的考察も2編あるが,大陰唇におけるその統計は調べた範囲ではなかった.今回,われわれは1988年以降の本邦における大陰唇部BCEの文献的考察を行うとともに,陰嚢部BCEとの差異を検討した.
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