Japanese
English
症例報告
外陰部に多発した基底細胞上皮腫の1例
A case of multiple basaliomas occurred in the genital region
川島 淳子
1,2
,
石河 亜紀子
1,3
,
早川 和人
1,4
,
清水 宏
5
,
多島 新吾
5
,
西川 武二
5
Junko KAWASHIMA
1,2
,
Akiko ISHIKOH
1,3
,
Kazuhito HAYAKAWA
1,4
,
Hiroshi SHIMIZU
5
,
Shingo TAJIMA
5
,
Takeji NISHIKAWA
5
1日本鋼管病院皮膚科
2現：東京歯科大学市川総合病院
3現：東京都立大久保病院
4現：杏林大学医学部皮膚科学教室
5慶應義塾大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Nippon Kokan Hospital
5Department of Dermatology, Keio University School of Medicine
キーワード：
多発性基底細胞上皮腫
,
嚢腫型基底細胞上皮腫
,
放射線皮膚炎
Keyword:
多発性基底細胞上皮腫
,
嚢腫型基底細胞上皮腫
,
放射線皮膚炎
pp.621-623
発行日 1994年6月1日
Published Date 1994/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901258
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65歳，女性の大陰唇に多発した基底細胞上皮腫（以下BCE）の1例を報告した．組織学的には，発生した3個のBCEは，充実型，表在型，嚢腫型であり，多様性がみられた．嚢腫型BCEの女子外陰部発生例は検索しえた限り本邦例において自験例のみであった．多発の原因としては，約30年前，子宮癌摘出術後に受けた放射線照射の影響が考えられた．昭和40年から平成4年までの女子外陰部BCEの本邦報告例につき，若干の統計的考察も加えた．
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