Japanese
English
原著
晩発性皮膚ポルフィリン症の1例—スルフォニールウレア系薬剤投与中に発症
A Case of Porphyria Cutanea Tarda: Developed During the Medication of Sulphonyl Ureas
大阪 正視
1
,
杉本 直
1
,
長 等
1
,
津田 道夫
1
Masami OSAKA
1
,
Tadashi SUGIMOTO
1
,
Hitoshi CHO
1
,
Michio TSUDA
1
1兵庫医科大学皮膚科教室
1Department of Dermatology, Hyogo College of Medicine
pp.939-942
発行日 1985年11月1日
Published Date 1985/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203345
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晩発性皮膚ポルフィリン症の臨床像を呈する45歳の男子例について記述した.尿中ポルフィリン体のうち,ウロポルフィリンの著明な増加を見た.患者には飲酒歴がなく,発症前に糖尿病を指摘され,スルフォニールウレア系経口糖尿病薬にて治療をうけており,その治療中に発症した.発症後も同様の治療が続けられていたが,同薬剤を中止後も晩発性皮膚ポルフィリン症の皮膚症状は消褪することなく慢性に経過した.自験症例の発症の原因ないし誘因として同薬剤が関与した可能性があることを指摘した.
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