Japanese
English
原著
晩発性皮膚ポルフィリン症の瀉血療法
Porphyria Cutanea Tarda Treated by Venesection
三浦 隆
1
,
酉抜 和喜夫
1
,
只木 大六
Takashi MIURA
1
,
Wakio TORINUKI
1
,
Dairoku TADAKI
1東北大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Tohoku University School of Medicine
pp.677-681
発行日 1978年8月1日
Published Date 1978/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201938
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アルコール中毒の既往歴がある52歳男子晩発性皮膚ポルフィリン症症例への治療として瀉血を試み,1ないし2週間隔で100または200mlの瀉血を反覆継続した.16回,総量2160mlの瀉血によって尿中ポルフィリン排泄が正常となり,本法は有効な治療法であった.症例につき検討した各種臨床材料中ポルフィリンの生化学的検索結果のうち,バイオプシー肝片から抽出したポルフィリンを分析したところ,pentacarboxylic porphyrin (56.8%)>coproporphyrin (32.4%)>uroporphyrin (9.5%)というパターンが得られた点が特筆された.
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