Japanese
English
原著
Malignant Hemangioendotheliomaの剖検例
A Case of Malignant Hemangioendothelioma with Autopsy
狩野 俊幸
1
,
瀬野 寿理
1
,
青木 重信
1
,
加藤 英行
1
,
北島 康雄
1
,
矢尾板 英夫
1
Toshiyuki KANO
1
,
Juri SENO
1
,
Shigenobu AOKI
1
,
Hideyuki KATO
1
,
Yasuo KITAJIMA
1
,
Hideo YAOITA
1
1自治医科大学皮膚科教室
1Department of Dermatology, Jichi Medical School
pp.401-405
発行日 1985年5月1日
Published Date 1985/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203247
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73歳,男性.頭部を薪で打撲後4カ月目に,頭頂部に暗紫紅色で柔らかい大豆大の腫瘤が出現.漸次増数増大し易出血性となった.組織学的にmalignant hemangioendo—theliomaと診断.PAP法により第Ⅷ因子染色は陽性であった.入院時より肺転移を疑わせる気胸が存在したが,原発巣切除後も血気胸が難治性に進行し,呼吸不全のため全経過7カ月で死亡した.剖検上,肺・肝・脾・右腎・左副腎・胃粘膜・後頸部筋肉内に原発巣と同様の腫瘤が認められ,組織学的には心・膵にも転移巣が認められた.脈管系悪性腫瘍の分類,血管肉腫ないし悪性血管内皮細胞腫の統計,第Ⅷ因子染色などについて若干の考察を行った.
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