Japanese
English
原著
Amyloidosis Cutis Nodularis Atrophicansの1例
A Case of Amyloidosis Cutis Nodularis Atrophicans
青木 重信
1
,
加藤 英行
1
,
矢尾板 英夫
1
,
兼子 耕
2
Shigenobu AOKI
1
,
Hideyuki KATO
1
,
Hideo YAOITA
1
,
Ko KANEKO
2
1自治医科大学皮膚科教室
2自治医科大学臨床病理学教室
1Department of Dermatology, Jichi Medical School
2Department of Clinical Pathology, Jichi Medical School
pp.407-411
発行日 1984年5月1日
Published Date 1984/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203035
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63歳,女性.腹部,大腿に表面が萎縮性でチリメン皺様の外観を呈する橙黄色の結節性皮疹が多発した.全身状態は良好であり,尿中Bence-Jones蛋白は陰性である.組織学的に,真皮上層から一部皮下組織にかけてエオジンに淡染する塊状物質の沈着をみ,とくに真皮深層以下では血管,附属器周囲に顕著であり,組織化学的にアミロイドと同定した.電顕的にamyloid fibrilを確認した.さらに本物質の,PAP法を用いた抗AL抗体(κ,λ),抗AA抗体,抗ケラチン線維抗体との反応性を検索したが,いずれも陰性であった.なお直腸では,アミロイド物質の沈着を認めていない.
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