Japanese
English
原著
Pseudocyst of the Auricleの3例
Three Cases of Pseudocyst of the Auricle
長谷川 隆
1
,
小林 まさ子
1
,
伊藤 達也
1
Takashi HASEGAWA
1
,
Masako KOBAYASHI
1
,
Tatsuya ITOH
1
1千葉大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Chiba University School of Medicine
pp.597-601
発行日 1983年7月1日
Published Date 1983/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202868
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Pseudocyst of the auricleは現病歴,内容物,組織像に特徴を有する疾患として,1966年Engelにより初めて記載された.最近,我々は本症の3例(35歳,男性.32歳,女性.51歳,男性)を経験したので報告した.全例,耳介前面,上半分の嚢腫様腫瘤および変形を主訴に来院.内容物は黄色調粘液で,組織学的にEngelと同様の所見を得た.治療は2例に腫瘤前壁の軟骨およびこの内面を被う肉芽様線維組織を切除,摘出する手術的治療を施行し,満足のいく結果を得た.本症は保存的治療に抵抗性で,容易に耳介の変形を来す.従って,再発を繰り返す症例はすみやかに手術的治療をすべきであると考える.
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