Japanese
English
原著
膿瘍性穿掘性頭部毛嚢周囲炎の1例
A Case of Perifolliculitis Capitis Abscedens et Suffodiens
長谷川 隆
1
,
小林 まさ子
1
,
伊藤 達也
1
,
岡本 昭二
1
Takashi HASEGAWA
1
,
Masako KOBAYASHI
1
,
Tatsuya ITOH
1
,
Shoji OKAMOTO
1
1千葉大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, School of Medicine, Chiba University
pp.223-227
発行日 1984年3月1日
Published Date 1984/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203002
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要約 23歳,男性の膿瘍性穿掘性頭部毛嚢周囲炎の1例を報告した.発症の1年位前より痤瘡は顔面から頸,胸,背部に拡大した.発症は受診の1カ月前で,頭部に脱毛を伴う多発性皮下膿瘍を認めた.諸検査成績では白血球高値以外に著変なく,膿汁および組織片による一般細菌,抗酸菌,真菌培養は陰性であった.組織学的には皮下に膿瘍性変化,毛嚢・附属器周囲には巨細胞を混ずるリンパ球浸潤巣を認めた.手術的治療に抵抗し,ステロイド局注にて軽快したが,治療前に細菌,真菌感染を否定する必要がある.
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