Japanese
English
原著
Aromatic Retinoid内服療法が奏効した毛孔性紅色粃糠疹の幼児例について
An Infant with Pityriasis Rubra Pilaris Successfully Treated with Aromatic Retinoid
森嶋 隆文
1
,
桧垣 美奈子
1
,
森嶋 和子
2
Takafumi MORISHIMA
1
,
Minako HIGAKI
1
,
Kazuko MORISHIMA
2
1日本大学医学部皮膚科教室
2梅島診療所皮膚科
1Department of Dermatology, Nihon University School of Medicine
2Umejima Dermatology Clinic
pp.591-595
発行日 1983年7月1日
Published Date 1983/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202867
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レチノイド内服8週後に完全寛解し,休薬5カ月後の現在,皮疹の再燃をみない毛孔性紅色粃糠疹の幼児例を報告した.寛解導入量としてレチノイド1日0.5mg/kgを用いたが,この投与量は臨床効果の点からも血清中未変性体・主代計謝物の薬物動態との観点からも妥当であると考えられた.内服中止2カ月および5カ月後ともに未変性体・主代謝物のいずれも検出しえず,蓄積による毒性の発現の危険性は少ないものと予測された.
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