Japanese
English
症例報告
Pseudocyst of the auricleの2例
Two cases of pseudocyst of the auricle
大塚 俊
1
,
山崎 雙次
1
Shun OTSUKA
1
,
Soji YAMAZAKI
1
1獨協医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Dokkyo University School of Medicine
キーワード:
pseudocyst of the auricle
,
ステロイド局注
Keyword:
pseudocyst of the auricle
,
ステロイド局注
pp.634-636
発行日 1999年7月1日
Published Date 1999/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902953
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
症例1は57歳,男性.2週間前より誘因なく左対耳輪脚部が腫脹.穿刺にて黄褐色の漿液性内容液が得られ,生化学的にアルブミンに富み,LDHが高値であった.生検にて嚢腫壁最内側に変性軟骨を認めた.症例2は51歳,男性.2週間前,左対耳輪脚部上部の自覚症状のない結節に気づいた.穿刺にて赤褐色の粘液性内容液が得られた.2例ともpseudocyst of the auricleと診断し,ステロイドの嚢腫内注入をしたところ,良好な結果が得られた.ステロイド注入は比較的患者の負担も少なく,ぜひ試みてよい治療と思われる.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.